2011年11月に東京から千葉県匝瑳市に引っ越して、
住もうと思ったのが、この古民家。

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初めてこの家に入った時、
草に覆われていて、玄関がどこにあるのかさえ、わからなかった。
結局入り口を探して探して、縁側から入ったのだった。

その後、玄関は家が傾いているため、戸を削って直してようやく入れるようになった。

「この家に住もう!」と決めてから、リフォームして約1年後に住めるようになったのだが、
その間には様々なできごとがあり、私は家づくりを通して学んだことがたくさんあり、
それは家づくり、というよりも、私のその後の人生を形作ったものであるとも言える。

詳しいリフォームの様子は、アメブロから。
田舎暮らし-リフォーム編

なぜ古民家を選んだかと言えば、その家しかなかったからで、
どうしても移住したかったから、その家にするしかなかった。

最初見たときは、少し直せば済む、と思ったのだが、
ふたを開けてみたら、直すところだらけで、
なけなしの貯金をはたいて、いくらつぎ込めば住めるようになるのだろう?と
不安で不安で、よく泣いたものだった。
いろんな人に、直す価値がない、お金がもったいないと言われて、
そのたびに泣いていた。

そんなに不安なら辞めればよかった。
なのに、やめられなかったのは、この家を直して住んだら、きっと楽しいことになる、
という予感があったからだった。

ただの予感、それだけを頼りに不安な気持ちと向かい合って、1年。

難しいところはプロにお願いして、それ以外は自分たちでもやって、
たくさんの人に協力してもらった。
私も今思い返しても、自分になぜそれだけの力があったのだろうと
不思議なくらいだ。

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できあがってみれば、私の予感通りに、たくさんの人が集う、素敵な家になった。
自分が想像したよりも、素敵な暮らしになっている。


あのとき、不安な気持ちにしたがって、この家を直すのをやめて、
もっと手軽に暮らせる家を探して暮らしたら、きっと今のような暮らしはできなかった。

怖くても不安でも、自分直観(自分の内側から湧き上がってくるもの)に
従ったおかげで、最初に想像した以上のものになった。

エゴを手放して、直観に従えば、宇宙は想像以上のものを届けてくれる、
っていうのはこういうことなんだな、って思った。

そしてそれが自分への自信にもなっている。
きっとどんなことがあっても大丈夫。
越えられないことなんてない。

まさに、家づくりは、ぶれない自分を作ってくれた。
一人だって、聞こえなくたって、なんだってできる!と
自信がついた。


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薪ストーブが入って、たくさんの人が集う家になった。