自分を大切にすること②　で私が自分の家に「家がなく困った」人たちを
受け入れていたのは、自分に価値がなく、人の役に立つことで自分の価値を見出そうと
していたからだとわかり、改めて自分のことを一番に考えるために、
同居している人に出て行ってもらうことを伝えた、と書きました。

その同居を始めた一番は、ぶーちゃんでした。
そこから向き合う必要があると思い、ぶーちゃんにも自分の気持ちを伝えたのです。

ぶーちゃんは、古民家の離れをほぼ自分でリフォームして住んでいます。
平日は働きながら、休日にこつこつと作り上げ、それはすごいな、って思います。
鉄子（LGBTでもあります）なので、部屋は電車オタクなら喜びそうなものがいっぱい！

そのぶーちゃんとは、一緒に同居し始めて３年の間、ぶつかることが多いです。

私は自分の思っていることをストレートに伝えますが、
はじめのころは、感情をぶつけていました。
それが素直に自分の気持ちを表現する、ってことだと思っていたのですが、
ぶーちゃんは、私に感情をぶつけられると怖くなってしまい、心を閉ざします。
反発もされます。
そういうことを繰り返して、私も感情をぶつけて伝えるのは、よくないことなんだ、と
学び、伝えたい時には、事実だけを伝えようと気を付けるようになりました。
そうやって関係性を築いてきたのですが、先日も私の思うことをぶーちゃんに伝えたら、
心を閉ざされてしまいました。

私はただ思うことを伝えただけだった、感情的になってまくしたてたりしたわけではなかった、
と思ったし、思っていることを伝えられない関係性は嫌だと思ったんです。
ぶーちゃんのほうは、ちょっと突っ込んだ話になると、
「またまりりんに言われてしまう」と怖くなってしまうようで、
「それ以上は言わないで」となる。
そう言われると、私も言いたいことを我慢しなきゃいけない。
でも私は自分の思ったことを伝えたいだけ、それを受け入れてもらいたいとまでは
思っていなくて、普通に聞いてくれたらいいな、って思う。
「ああ、まりりんはそういうふうに思うんだ」って思ってくれるだけでいい。
「まりりんが正しいから、言われるようにします」なんてことを言ってほしいわけじゃない。

私は、すべて分かり合えなくてもいいから、
お互いの思っていることを素直に出し合う、伝え合うことをしたい。

それができない人とは一緒に暮らしたくないよ～！って思いました。

なので、ぶーちゃんにそのことを伝えました。

そうしたら、最初は心を閉ざし、何も言われたくない、
言われると怖くなってしまう、これが自分なんだ、と言う。

まったくとりつく島もなく、「じゃあ、そういう人とは暮らせないんだよね」と言うと、
「出ていけ」と言われると思い、かなり抵抗され、話し合いは決裂か、というところまで
来たのですが、あるとき、ぶーちゃんが私の言うことが腑に落ちた、と言ったんです。

そこから私の真意がわかったみたいで、素直に話を聞いてくれるようになりました。

私が言いたかったのは、
「ああ、まりりんはそういうふうに思うんだ」って受け止めてくれること。
普通に話を聞いてくれること。

それだけでいいってことがわかったら、詰まっていたものが取れたように、
すっきりした、って言ってました。

「そういう人とは一緒に暮らせない」って言ったとき、
「お互いに分かり合えないところもあるけれど、それでもいい、って受け入れていくのが
大事じゃないのかね」ってぶーちゃんは言ったけれど、
私は今までそれはさんざんやってきて、もう自分が気持ちいい、って思えない環境に
いるのはいやだ、って思ったんです。
妥協して、こんなこともあるよね、これくらいは我慢しないとね、
っていうところにいたくない。

たまに会う友達ならそれでもいい、でも一緒に暮らす人には、そこまで求めたいと思う。

とことん、自分が気持ちいいところにいたい、と思うんです。
突き抜けたいと思ったんです。

少しでも心に引っかかることがあったら、なんでも話せる環境が私には必要で、
それができないのなら、そこから出ていって、気持ちのいい環境を作りたい。

ぶーちゃんには高望みだって言われたけれど、私はそうしたい。

でも自分の気持ちを包み隠さず、ストレートに伝えたことで、ぶーちゃんはわかってくれた。
あんなに抵抗していたのに、すごいって思って、やっぱり伝えたいことは
ストレートに伝えることが一番、って思いました。

「そういう人とは一緒に暮らせない」なんて、人によっては、ひどいことを、
きついことを言う、と思うでしょうが、でも自分が気持ちの良い環境にいたい、
とことん幸せでいたいと思ったら、言うしかないって私は思う。


今までどれだけ人のために生きてきた？
それで幸せだった？

幸せじゃないと感じるなら、自分のために生きなきゃね。

人を傷つけるために、本音を言うんじゃない。
自分が幸せになるために、言うんだよ。

幸せになることを恐れないで。

自分しか自分を幸せにできないんだもの。



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